アドサーバの重要性 その2


アドサーバですが、インターネット広告を配信・表示しているサーバと思っている方が多いかもしれませんが、実はそうではありません。もちろん単純に広告を配信しているだけのサーバもあるかもしれませんが、アドサーバがアドサーバたる理由はもっと別のところにあります。

アドサーバとは、すなわち広告の配信を管理・コントロールしているサーバです。



まずアドサーバの重要な機能のひとつとして、在庫(Inventory=広告配信可能なインプレッション)を管理・予測するという点があります。在庫を管理・予測できなければ、広告をどのくらい配信できるのかわかりません。

もちろん、一つの広告枠に、一つの広告を貼り付けで、一ヶ月販売するといったようなことなら、わざわざ管理するまでもないですが、複数の広告枠に、複数の広告を、様々な期間で、そしてそれぞれターゲティングをしてとなると、細かなそして正確な管理というものが必要となってきます。

またウェブサイトへのアクセスというのも日々一定というわけでもありません。平日にアクセスが多いサイトもあれば、週末にアクセスが多くなるサイトもあり、深夜にアクセスが多くなるサイトもあれば、お昼時や夕方になるとアクセスが多くなるサイトもあるなど様々です。世間の話題によってアクセスが大きく変動することも多々あります。このようなアクセスの「波」を把握し、在庫を出来る限り正確に予測することも必要となってきます。これらの予測をアドサーバではリアルタイムで複雑な回帰分析などを行うことによって、正確に予測をおこなっています。

特に限りある在庫に対して、可能な限り効率的に広告商品を作り、販売を行い、広告ビジネスの最大化を図っていくためには、このような在庫管理というのは非常に重要なポイントです。良いアドサーバであればあるほど、このあたりの機能が高度化されています。

またこのような管理を行うからこそ、実績値を元にした正確なレポートを作成することができ、行動ターゲティング広告をはじめとした様々なターゲティング広告商品が可能になってくることにつながってきます。

続く