Google決算発表


MicrosoftによるYahoo!買収の話もあり、相変わらず話題が絶えないこの業界ですが、Googleから、2007年第4四半期(2007年10~12月)と通期(2007年1~12月)の決算が発表されました。

2007年通期の売上は約166億ドルで、2006年の売上約106億ドルに対して約56%増という大幅な増収です。2006年から2007年のインターネット広告市場の伸び率が25%程度(US)ということを考えると、さらにその成長の凄さがわかります。

売上の内訳をみると、99%が広告収入、残りの1%がライセンス収入ということでこれは昨年と変わりません。依然として広告収入によって成り立っていることがわかります。

さらにその広告収入の内訳をみると、Google web sites(Google自身が持っているメディアからの売上)が64%の約106億ドル、Google Network web sites(AdSenseプログラムなど提携サイトからの売上)が36%の約58億ドルとなっています。こちらは若干2006年と比較すると比率が変化しており、Google web sitesは60%⇒64%、Google Network web sitesは39%⇒34%となっています。

自社メディアの売上に対して、若干提携サイトからの売上が伸び悩んでいるようにも見えます。(それでも十分大きく成長していますが。)
Google web sitesに関しては、自社の検索エンジン自体は、US、ヨーロッパ、日本など主要国ではある程度ユーザーの囲い込みができていて、むしろMS・Yahoo!等の競争の激化も予想されることから、なかなか大きな成長が見込みにくいと思っているので、いかに他の自社メディア(Mail、動画等)を拡大していくことができるかといった点が柱になってくるでしょうか。またGoogle Network web sitesに関しては、GoogleがDoubleclick買収によってネットワークにも力を入れていることは明らかですし、その効果が出るのもまだまだこれからなので、このあたりのネットワークの売上の今後についても気になるところです。