交通OOH広告に求められるリーセンシー効果とテクノロジー


 昔、ある飲料メーカーのクライアントさんに電車のドアステッカー広告をプランに組み込んで買ってもらったとき、「朝と夕方と違う素材を入れられたらいいのに」と云われたことがある。交通広告やいわゆるOOHメディアは、できれば、その広告を見た時点と帰宅までの間に販売チャネルがあって、広告にリーセンシー効果を期待したい場合は多い。

 その点、デジタルサイネージは、ネットワークに繋ぐと随時素材を最適なものに替えることができる。確かパナソニックさんがやっているデジタルサイネージの福岡での展開では、資生堂さんのブランドで、その日の温度や湿度によって表示する商品や内容を替えるようにしているとのことだ。


 場所のリーセンシーももちろんあるが、マッチしたタイミングでの広告投下も組み合わせるとその効果は高まるだろう。
 その上で、3Dやインタラクティブ装置を組み込んで、アウェアネスの効果を上げる試みは進むだろうし、モバイルとの連携も、従来の「QRコードをポスターに印刷して・・」みたいなこと(やっている人を見たことがないが)より、はるかに連携の効く仕組みは出てくると思う。