洋楽が社会現象だったころ


私が社会人になったのは1982年で、まさにマイケル・ジャクソンの「スリラー」が音楽界を席巻していたころだ。80年代後半に「アメリカン・ミュージック・アウォード」などの洋楽番組に関われたのも、マイケル・ジャクソンが単に洋楽ブームにとどまらず、社会現象にまでなっていたからだ。彼が受賞した会のグラミーは(当時TDK提供)は視聴率が10数%にもなった。「We are the World」は確か84年ごろの「アメリカン・ミュージック。アウォード」の授賞式のあとにあのメンバーがそのままスタジオに入って収録されたものだ。そんな価値あるソフトと数字でスポンサーを説得できた訳だ。
AMWは5年間スポンサードしていただいて民放で特番化したが、90年代になっていくと洋楽はもう地上波のコンテンツではなくなっていった。その意味でもマイケル・ジャクソンが稀有なタレントであったことを今にして思う。