デジタルセントリックということ


広告会社のスキルがデジタル対応していくには、いったんデジタル領域をどまんなかに置いて再構成していく必要がある。中心をデジタルとして、周辺に従来のスキルとの接点にそれぞれ融合することでできる新しい価値づくりに挑戦すべきである。

もうひとつの重要な視点は、広告コミュニケーションが分かる人材が、一生懸命テクノロジーを勉強することである。例えばWeb解析ツールは従来システムベンダーさんが主にセールスしてきたと思うが、これを広告マンが勉強して身につけてこそ意味がある。Web解析のデータから意味を読み出す作業は、「仮説立てをして、まずは余計なデータを捨てることから始めなければならない。」こうした作業は広告マーケティング、コミュニケーションが理解できていないとできないことだと思う。何度も言っているが、広告業は広告本来の仕事はシュリンクして、周辺の領域との接点に新しい仕事が拡大している。もともと持っている広告マンのスキルと周辺領域のスキルを融合させて始めて、我々の仕事は増える。

 今までどおりのスキルで広告業を続けることは無理なのであって、新たなスキルを身につける気がない者は早く退出した方がいい。まわりには迷惑な存在でしかない。またこういうことを認識できない経営者こそ一刻も早く引退すべきである。若い従業員がかわいそうである。