メディアを評論するということ



ご存知の方も多いと思うが、昔から広告屋とメディアをめぐる力関係を、三竦(すく)み、ならぬ「五竦み一巡り」として語られている。
 いわく、「広告屋は広告主企業に頭が上がらず、企業は役所に頭が上がらず、役人は政治家に頭が上がらず、政治家はメディアを怖がり、メディアは広告代理店に頭が上がらない。」というものだ。電通さんはともかく、力のない代理店がメディアからそんなに畏敬の念をもたれているとは思わないが、広告会社としては、販売するメディアのクオリティについて十分吟味できる(評価する)能力が求められることは言うまでもない。
 またある意味メディアの牽制勢力としての責任もあるといっていい。

 だからこそ広告に携わる人間は、メディアを評価、評論する能力がないといけない。良いもの、悪いものをしっかり見分けて、良質なコンテンツを消費者に届ける役割の一端を担わなければならない。特にテレビなどのマスメディアをしっかり批評し、その考えを発信することには広告系ブロガーのひとつの役割かと思う。