ネット広告の効果指標の多様化 その2



 ネット広告の世界にも、ユーザー主導の流れがある。Flashを使ったいわゆるリッチメディア広告も、プッシュ型のフローティングアドなどより、オンマウスでエクスパンドしてインタラクションや動画が出てくる方が、ユーザーに好まれているようで、米国では実際にそうしたクリエイティブの配信量が増えている。


 この現象もまた、効果指標を、インプレッション数とクリックだけでその効果をみる訳にはいかない理由になる。
 オンマウスでリッチメディアを引き出した回数、組み込まれたイベントを選択した回数、そうしたログが広告効果の指標になる。クライアントコンテンツを奥行きのある広告クリエイティブに格納できていれば、これはクリック率に匹敵する効果を見ることもできる。ユーザーが成熟して、CTRがそんなに望めないなかで、クリエイティブの多様化を支える効果指標カウントのテクノロジーも並行して必要になると思う。