レックス・ブリッグスの手法



 IABが実施したXMOS(クロスメディア・オプティマイゼーション・スタディ)は、ネット広告をマスキャンペーンに組み込む際に、それぞれのマーケティング目標を最適化するために、ネットの配分比をどの程度にすべきかを算出しようというものだった。


 この実証実験は、レックス・ブリッグスというカリスマ・リサーチャーが設計したものだ。彼が書いた「What Sticks」はまだ翻訳本が出ていないのが残念だ。
 
 で、今ブリッグス氏は、マーケティング・エヴォリューション社のCEOとして、ブランドのメディア配分の最適化を提案するコンサルティングビジネスを行っている。先日「日経ビジネス」に掲載されたコカコーラの事例は、彼のメソッドを使ったものだ。
 昨年「CMOカンファレンス」で来日して、特別講演をしている。講演テーマは「Optimizing Integrated Marketing Communication (IMC) - From speculation to proof -マーケテイング投資最適化に向けて- 推測から証明へ」というもの。
 
いずれにしても、広告投資の最適化(=オプティマイゼーション)という概念を、具体的な手法を確立して実践し、実績をつくった点で、たいへん評価されている。

 日本でも各方面からオーソライズされるメソッドが確立されるといい。