吸収される価値



 とりあえず、ヤフーの取締役会は、マイクロソフトの買収提案を拒否した。価格が安すぎるということだから、MSも何としても買収までもっていくだろうという観測記事が多い。しかし、現状のヤフーの事業内容では苦しいだろうから、統合再編のなかに入らざるを得ないだろうというメディアの議論を聞くと、米国での企業評価の厳しさ、スピード感を感じる。日本で米国ヤフーの業績があれば、そうは吸収対象にはならないだろう。もっともっと「鳴かず飛ばず」企業がたくさんあるのに、それらに対しても再編の力はほとんど動かない。もっとも、価値があるから買われるのが欧米文化。日本には吸収対象になるだけの価値がある会社が少ないのか・・・。

 いずれにしてもこのダイナミズムの差は何か。