ドコモが新たにiモードIDの通知を開始するようだ


少しずつブログ上でも話題になってきているようですが、ドコモが新たにiモードIDの通知を開始するようです。

http://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/booklet/pdf200802/2008021213.pdf

iモードIDの通知について
2008年3月31日より、お客様がサイトを閲覧する際などに、iモードサイト提供者に対してiモードIDが通知される場合があります。


これまでも、AタグもしくはFORMタグの中に「utn」属性を入れることで、携帯電話の製造番号を「ユーザーの確認ありき」で通知はされていましたが、iモードIDに関しては端末側の設定をONにしていれば特に確認なく通知されるもののようです。

auやSoftbank mobileでは既に同様のものは提供されていて、

auの場合は、ユーザーIDをEZ番号(サブスクライバ ID)として管理していて、HTTPリクエストヘッダに付加されているHTTP_X_UP_SUBNOという変数にて取得することができました。
また、Softbank mobileの場合は、User-Agentに端末IDが付加されていて、User-Agentを見ることで取得することができました。
(もちろん両社とも、ユーザーの端末側の設定でONにされている必要があります)

これを広告的な視点で見ると、
たとえばGoogleからモバイル向けのAdsenseが提供されていますが、これまでドコモの端末ではGoogleのコンテンツ連動型広告が表示されないという問題が起こっていました。

おそらくこれは、ドコモでは端末IDを自動的に取れないために、ユニークのクリックを把握できない(=不正クリックを判別できない)という理由からだと思っているのですが、iモードIDによってこのような問題が解決されるのではないかと思っています。

またモバイルアクセス解析についても勝手サイトにおけるドコモ端末からのアクセスは、これまではユニークユーザーを把握することは難しかったのですが、このような問題についても解決されそうです。

モバイル広告全般やモバイルのアクセス解析について、iモードIDが提供されることによって少なからず(良い意味での)影響が出てきそうな感じがします。

参考:ドコモがiモードID通知機能を3月末から提供開始らしい