デジタルエージェンシーランキング


米誌「アドバタイジングエイジ」によると、2006年のTOP TEN DIGITAL AGENCY は下記のとおり。欧米ではグロスインカム(日本でいう売上総利益)でランキングする。いわゆる売上はあまり指標にならないということだ。

1. アベニュー・A・レイザーフィッシュ    235.4 million dollar
2. サピエント                   228.0
3. デジタス                   163.2
4. ワンダーマン                113,4
5. ラップコリンズ ワールドワイド      107.1
6. オグルビーインタラクティブ        103.2
7, オーガニック                 102.0
8. AKQA                     98.0
9. DraftFCB 94.1
10. IMC2 92.7


こうやって見ると、新しい勢力とダイレクトマーケティング系、メガエージェンシー系列の3つに分けられる。


 トップ10には入らないが、インタラクティブでクリエイティブに定評のある、R/GAとかクリスピン・ポーター&ボガスキー、などが有力なデジタルエージェンシーということになる。

 最近のアドエイジ誌の世界のエージェンシー総合ランキングを見ていて、おっと思ったのが、10位にランキングされる日本のADKの上位に、aQuantiveがランキングされていることだ。aQuantiveはマイクロソフトによる多額の買収で知名度があがったと思うが、シアトル拠点のテクノロジーにたいへん強いデジタルエージェンシーグループである。aQuantiveはホールディングカンパニーで事業会社は、エージェンシーのアベニュー・A・レイザーフィッシュ、テクノロジー会社のアトラス、アドネットワーク事業のドライブpmの主要3事業体で構成されている。
 このグループがエージェンシーとしてランキングされていることが、ある意味驚きでもあり、このグループがADKより上位であることに米国のデジタルマーケティング市場の大きさを感じる。
 テクノロジーやメディア事業のリソースをもつことで、エージェンシーとしてのシナジーが効く構造をもっている。WPPが24/7 を買収したことにもこうした従来にないビジネスモデルを取り込もうとするエージェンシー事業そのもののデジタル化の潮流を見せ付けられる。