AdTechの隆盛とジャパンパッシング


 この業界にいて、これが「ジャパン・パッシング」だと実感する事象の代表が、世界各国で開催されるカンファレンス「AdTech」が、未だ日本で開催されていないことだ。そうこうしているうちに中国では行なわれている。
 AdTechは、アドテクノロジーを扱う国際的なカンファレンスだ。
(詳しくは、今月号の宣伝会議でオリコムの武富さんが記事を書かれているので、お読みいただくと良いと思う。)

 こうした国際的なカンファレンスが、未だ日本で開催されていない現状には、本質的に日本のマーケティングコミュニケーション市場が世界とスルーで繋がっていない現状と、今の広告界のITリテラシーがあまりに低く、「アドテクノロジーって何?」というレベルにいることがある。従来こうしたテクノロジーはメディア運営側が主に使うものだったが、いまでは広告主企業が駆使する技術として展開している。だからこそAdTechが世界11都市で開催され、活況を呈していて、広告会社がしっかりキャッチアップしているわけだ。

 しかし、日本では「アドテクノロジー」の実態を理解できている広告会社は少ないのではないだろうか。テクノロジーと聞いた瞬間、「理解できないもの」と反応してしまう人も多い。

 とはいえ、このままではいけない。AdTechも是非日本に誘致して、広告界のアドテクノロジーに対する認識を改める契機にしたいものだ。おそらく広告主の方が進んでいる状況を見て、目が覚めると思う。