次世代広告マン養成ギブス その7 「視聴の分散化」


 前回テレビ視聴率を個人視聴率換算にしてその低下傾向を示した。しかし、これをもってテレビがダメだという議論をしているわけではない。ただ視聴傾向は確実に変化しており、従来の絶対的パワーに陰りが見えるのも事実だ。2000年にレギュラー番組で平均視聴率が20%以上あった番組は、17番組だったが、2006年には5番組しかない。

 ところで、地上波以外のBSやCSの視聴動向はどうだろうか。
地上波以外のその他の局ということで、視聴率動向は下記のようになっている。


いずれも1997年の視聴率→2006年の視聴率 (  )内は97年を100としたときの2006年の数値

世帯      1.8 → 3.6  (200.0)
個人全体    0.9 → 1.7  (188.9)
男女ティーン  0.5 → 0.8  (160.0)
男性20~34   0.5 → 0.8  (160.0)
男性35~49   1.1 → 1.6  (145.5)
男性50~    1.4 → 2.7  (192.9)
女性20~34   0.4 → 0.9  (225.0)
女性35~49   0.8 → 1.4  (175.0)
女性50~    1.0 → 2.4  (240.0)

まだまだ絶対数は小さいが、着実に伸長している。特に女性層での伸長率が比較的高いのが分かる。地上波デジタルへの移行は、そのままCS、BSへの多チャンネル化を意味している。テレビ視聴のチャンネル分散化傾向は、今後も続くだろう。

この状況に、光回線が接続されると、IPTVマルチキャスト放送、ユニキャストによるオンディマンドも高精彩大画面に出力される可能性がある。
どの放送配信手段が良いかは、一度に需要する消費者数による配信コスト(経済性)とコンテンツによる消費のされ方の違いで、おのずと決まってくるように思われる。