企業にとってサイト訪問者は大切なお客様であり、ユーザビリティを向上させようとするのは当然の考え方だ。ユーザーに回線速度別にフラッシュ版かHTML版を選んでもらう手法も既に古いやり方になってはしまったが、まずはユーザーがストレスがないようにケアすることは定着した。
さて、アクセスしてくるユーザーごとにサイト表示を最適化する考え方は、進んできている。ネットの優秀なところはアクセス時に瞬時に動的にページ生成が可能なことである。例えば、ブロードバンドかナローバンドかも、わざわざユーザーに選ばせなくても、接続時に小さなファイルを投げて、それが返ってくるスピードでユーザーの回線スピードを読んで回線速度別コンテンツ表示が可能だ
行動ターゲティングが広告配信をブラウザ単位で配信対象を特定しているように、広告の表示履歴も企業サイトでの動的生成のきっかけになる。つまり、直近にあるブランドのネット広告に接触したブラウザが企業サイトを訪問したら、様々あるブランドの中で特に広告接触したブランドをフィーチャーしてあげることだ。大企業になるとトップページから特定のブランド階層を選ぶのは簡単でない場合も多い。そしていわゆるポストインプレッション効果(広告を見たが、その場ではクリックせず、記憶されて、のちに広告企業サイトを訪問する場合)をさらに最適化するために、「広告を見て、その場ではクリックしなかったが、検索をかけた企業トップに来た人」にトップページに動的な広告配信技術を応用して、広告したブランドの画像表示とブランドページへのリンクを用意することができる。これを行なうとポストインプレッション効果をさらに有効にすることが可能だ。
実は広告配信技術は、企業サイト内に活用すると効果的なことが多い。広告会社がアドサーバー技術にも知見を持っていかなければならないひとつの理由だ。
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