WPPとグーグルの共同研究プログラムに関して、11件の研究プロジェクトが選ばれた。
以下、公開されているリリースを優秀なベムの部下がさくさくっと訳してくれたので、業界人間を見ていただいている皆さんにも共有します。
どれも興味ある研究課題だ。
WPP PLC (“WPP”)
Google・WPP市場リサーチ賞プログラム、11賞を授与
ロンドン-Google・WPP市場リサーチ賞プログラムの主催で、リサーチ賞を11大学に授与したことが、2008年秋に両企業により発表された。申込の締切までに様々な領域から120ものエントリーが集まった。
プログラムはジョン・クエルチ教授(ハーバードビジネススクールの副学部長/WPP取締役)、ハル・バリアン博士(Googleチーフエコノミスト)、グレン・アーバン教授(MITスローンビジネススクール)により監修されている。この委員会が、どのエントリーに資金を提供するかの最終判断を行い、提案プロジェクトの実現を監修する。
オンラインメディアが消費者行動、態度変容、意思決定に与える影響に関する調査のために、WPPとGoogleは3ヵ年計画を組み、460万ドルを投入する予定で、今回資金提供を受けたプロジェクトはその受賞第一弾であたる。プロジェクトへの資金提供は今月よりリリースされる。
アーバン教授は次の通りコメントしている。「提案書の質と量に大変感動した。真に創造的で、学術的で、デジタルマーケティングの実施に関連性が高く、期待値の高い受賞者が揃っていると思う。」
バリアン博士は次の通りコメントしている。「オンラインとオフラインのマーケティングがどのように消費者の態度、意思決定、そして購買行動に影響を及ぼすかを調査するにあたり、受賞したプロジェクトは非常に説得力のある調査設計を提案している。マーケティングがよりデジタルに、そしてより効果測定が可能になるにつれ、これらの研究結果によって、広告への投資をメディアチャネル間でどう配分すべきか、更に深く理解できるようになるだろう。」
クエルチ教授は次の通りコメントしている。「これらの賞は、デジタル革命がマーケティングに及ぼした影響を研究するマーケティング学の分野に優秀な頭脳を集めることを約束している。」
資金提供を受けるプロジェクトの第一弾に参加している研究者と所属の学術機関は以下の通りである。
①“オフラインでの購買に対するオンライン露出の影響:オンライン露出がオフライン要素のインパクトを増大させることで、どのようにオフラインでの購買を助長、もしくは阻害するか”アミタフ・チャクラバルティ、ニューヨーク大学スターンビジネススクール マーケティング学科
②“デジタルマーケティング戦略とオンライン・オフラインでの販売実績の相互作用”エリー・オフェック、ハーバードビジネススクール マーケティング助教授;ゾルスト・カトナ、カリフォルニア大学バークレー校ハースビジネススクール マーケティング学助教授
③“ブランド評価は伝染するのか?オーガニック検索トレンドと消費者レスポンス”ドナ・L・ホフマン及びギャリー・アンダーソン教授 カリフォルニア大学リバーサイド校経営大学院;トーマス・P・ノヴァック及びギャリー・アンダーソン教授 カリフォルニア大学リバーサイド校経営大学院
④“インターネット広告は確立されたブランドとニッチ(ロングテール)ブランドのどちらにとってより良く作用するか”キャサリン・タッカー MITスローンビジネススクール マーケティング学助教授;アヴィ・ゴールドファーブ、トロント大学ロットマンビジネススクール
⑤“地図上のマーケティング:検索の可視化と消費者の意思決定”ニコラス・ルーリー、ジョージア工科大学経営学部マーケティング助教授;サム・ランスボタム、ボストン大学キャロルビジネススクール 情報システム学助教授
⑥“多変量解析の手法:変動要素の特定”トレバー・J・ハスティ、スタンフォード大学統計学科 教授
⑦“ディスプレイ広告と検索連動広告の相乗効果の解明:中国人インターネットユーザーのデータマイニングからのインサイト”ハイロン・リー、ミシガン州立大学広告・PR・リテール学科;シュグワン・チャオ、清華大学メディア調査研究所
⑧“オフライン及びオンラインメディア予算の最適な配分”スニル・グプタ、ハーバードビジネススクール経営管理学教授;アニタ・エルバース ハーバードビジネススクール 助教授;ケネス・C・ウィルバー 南カリフォルニア大学マーシャルビジネススクール マーケティング学助教授
⑨“個々の認識スタイルに合わせたターゲティング広告:市場テスト”グレン・アーバン MITスローンビジネススクール 教授
⑩“物事の関連性について消費者はどのように判別するか。オンライン検索と広告効果についての計量心理学と神経科学的研究”アントワン・べチャラ 南カリフォルニア大学心理学部心理学と神経科学教授;マーチン・レイマン 南カリフォルニア大学心理学部
⑪“ブランド生成型及び消費者生成型コミュニケーションのブランド理解、セールス、及び市場シェアに与える影響の包括的なモデル”ダグラス・ボーマン及びマニッシュ・トリパティ エモリー大学ゴイズエタビジネススクール マーケティング学教授
次回の資金提供への申込は今春開始予定である。
Google・WPP市場リサーチ賞プログラムに関する情報はhttp://research.google.com/university/に掲載されています。
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