Result としての Reputation


カンヌの審査員で行ってきたメンバーが報告してくれた。今回はふたつのポイントがあることに気づいた。ひとつは、サイバー、メディア、CM、プロモーションなど複数のジャンルをまたいでエントリーされていること。要は、もう既存のジャンル分けそのものに意味がなくなっている。カンヌといえばCMだったが、CM部門でのグランプリが他部門(サイバーだったか)ではブロンズかシルバーだったりで、CM部門の権威も危うい。

 さて、もうひとつ気がついたのは、キャンペーンとしての結果評価、つまりResultが、「○○○万人が動画を視聴した。」とか「○○○人がブログでコメントした。」とかネット上で計測できる「評判」=Reputationを掲げていることである。
 キャンペーンに対するユーザーレスポンスのうち「評価、評判」として認識できるものを計測することが、マス広告やリアルなプロモーション活動を含むキャンペーン活動のゴールとして認識されていることにある意味驚きを感じる。
 
 前のエントリーで書いた「3つのメディア」つまり、買うメディア=広告、所有するメディア=自社メディア、(評判を)得るメディア=ソーシャルメディアの3つを連携させて広告マーケティング活動を最適化するという発想は、欧米では既に実践されている。
 従来の「広告だけ分かる人材」では、キャンペーンのResultの設定すらできないということになる。