広告コミュニケーションの知見はどう生きていくか。


 従来の広告業の本丸部分がどんどんシュリンクしてなか、もともと広告マンには知見のない周辺領域に踏み出していかなければならないと、このブログでも何回か書いている。
 しかし、そうした領域には本来のスペシャリストたちがいる。踏み出していっても広告マンは太刀打ちできないのではと思える。

しかし私ベムは、広告マンがやるから生きてくる領域があると考えている。例えば、Web解析の分野。Webサイトには顧客ないし見込み客が実際に行動を起こしたデータが残る。そこからカスタマーインサイトを読み出すことが可能になってきた。しかしデータの海の中からインサイトを発見するのは、簡単な話ではない。一定の仮説を立てて、必要のないデータを捨てることから始め、仮説シナリオを検証していくことだ。そうした仮説立てができるのは、広告コミュニケーションの世界にいた者のスキルであると思う。
 おそらく広告マンだからこそ出来る、より能力が発揮できる仕事というのが、今まで広告業の真ん中になかった領域にもたくさんあるのではないかと思う。
 マス広告、ブランディングコミュニケーションの知見があるからこそ、生きてくるスキルを周辺領域との間で融合させ、より価値の高いスキルにしていくことを我々は考えないといけない。