2013.06.19 01:34デジタルマーケティング時代は調査の既成概念を変えよ。 Webの世界では、ログというかたちで行動データが記録される。そのため行動データによるマーケティングが可能となった。とはいえ、意識の変容を掴むには意識調査(アンケート調査)が必要である。 ブランドサミットでもプレゼンしたように、ネット広告の効果は、クリックやビュースルーで目的のサイトにユーザー(見込み客)を誘導するトラフィック効果(またはレスポンス効果)と、広告を認知することで得られるブランディング効果がある。これらを前者は3PASをしっかり使って、後者も広告配信ユーザーへのWeb調査によって測定できる。 私は、ネット広告の効果を従来のマスと次元の違うものとして、トラフィック効果とブランディング効果を混在させた中間的な指標をつくろうとするのではなく、ト...
2013.06.17 21:15インターネットを始めて20年経った。 93年にインターネットを始めたから、20年経った。この20年間の目まぐるしい進化と変容にはあらためて驚く。 僕はパソコン通信じゃなくて、インターネットから始めた。しかもDOS/V機で・・・。ハードディスクがたった40MBというスペックで、ウィンドウズ3.1が動くと言われて買ったが、まあお世辞にも動くという感じじゃなかった。カメレオンというインターネットのスタートアップソフトでネット生活と洒落込んだものの、ブラウザもまだモザイクがあるかないかで(だいいち日本語のホームページがない)、ゴーファーとかニューズグループ、あとメールなんだが、メールする相手がまずいない。ニューズグループ内に、MIDIファイルがあって海賊版のレッド・ツェッペリンやデビッド・ボウイ...
2013.06.16 23:59トラディショナルな広告マンがデジタルを勉強しない訳①たかがネット広告とバカにしている。(でも内心不安でいっぱい)②今さら恥ずかしくてデジタルの勉強などできない。(確かにもう遅い)③何とか逃げ切れるだろうと思っている。(その考えは甘い) 大概、本当にハイエンドなブランディングコミュニケーション開発に携わったことのある一流広告マンであれば、少なからずデジタルマーケティングの重要性を認識し対応できているとは思う。もちろん優秀なSPプランナーもしっかりデジタル対応できているだろう。総合代理店と言ってもピンキリなので、受け止め方は様々だろうが。 前回のエントリー(アドテクノロジーの人が「広告」を知らないということ)に多くの反応があったのだが、おそらくアナログ広告マンからは、いわく「こういう広告を知らない人たち...
2013.06.10 20:57アドテクノロジーの人たちが「広告」を知らないということ ~応援しているからこそちょっと厳しいことを言うと・・・~残念なことだが、アドテクノロジーやネット広告サービスをビジネスとする人たちの多くが、「広告」を知らない。というか、広告コミュニケーション開発やマス広告のメディアプランニングや実施の実務経験がない(代理店や宣伝部経験がなければ、仕方ないけど・・・)のに適切な勉強をしていない。そして、アドテクノロジーの人の多くが「広告を知らない」ということがどういうことかが分かっていないで、簡単に「広告コミュニケーション」を語る。ベムはアドテクノロジーの人たちの多くと懇意だし、みな素直で頭のいい子たちばかりなのだが、理屈だけで「従来の広告はこうだから・・・」とやったことのないことを安直に語るんだな、これが・・・。(ああ、そんなこと言うとまた高広くんに突っ込まれるのになあ~...
2013.06.04 22:34マーチャンダイジングこそ最強のコミュニケーション ベムは昔、ダイレクトマーケティング事業をクライアントと合弁会社をつくって行う案件の担当をしたことがある。最初は広報事業だったが、ビジネスとして拡大していく。その拡大とは、当初のメイン商材で顧客になってくれた会員に対するいわゆるリストマーケティングになったからだ。具体的にいうと、数万円以上する年1回の限定販売商品を頒布するメンバー会員を募り、この数万人の顧客に対するマーチャンダイジングをするモデルになった。限定された顧客リストに対して、モノやサービスを開発するのだ。これは実に面白い体験だった。 この経験で認識したのは、マーチャンダイジングこそが最強のコミュニケーションだということだ。「あなたのためにつくったこの商品(サービス)です。」というメッセージは...
2013.06.04 21:49『広告主』って言葉、もうやめる? 広告主、アドバタイザー・・・、広告の発注者ってことですよね。これからも広告を出稿したり、制作したりすることには変わりないんだが、いわゆる「広告」を買うばかりがブランド側の施策ではない。ではないどころか、ブランドが自社でやることがグンと増えて、ペイドメディアの発注者であるところの「広告主」ってワードがブランド側の立場をぴったり表す言葉にはならなくなってくる。 ブランドはオウンドメディアを中核に、またDMPなどによって顧客と未来の顧客をデータベース化して、都度ベストな方法でベストなタイミングでマッチングされたメッセージをプッシュできるようになる。 そもそも配信先データベースはブランドが持っていて、買う側の論理(買いたい価格で買いたいタイミング)で掲載面だ...
2013.05.31 22:24エージェンシーランキングから趨勢をみる。少しばかり話題にするのが遅れたが、昨年のエージェンシーランキングをアドエイジ誌が発表している。 トップ20位までを抽出すると、(見にくい表で申し訳ない。一番右の数字が前年比伸長率%なので、ここを見てください。) AGENCY HEADQUARTER 2012 2011 %CHG1 WPP London 16,459 16,053 2.52 Omnicom Group New York 14,219 ...