2013.08.08 00:25さて、マーティン・ソレルはどう動くか オムニコムとピュブリシスの経営統合を受けて、注目されているのが、WPPがどう動くかである。マーティン・ソレル氏のことだから、そのまま黙って観ている訳はないというのが大方の見方である。 ピュブリシスオムニコムの大連合に対する対抗策というと、基本選択肢は2つであろう。そうです。IPGと連合するか、電通と連合するかになる。 WPPにとって、グローバル展開のなかで、最も手のついていない、かつ独特の商慣習とメディア支配で、いかんともしがたい日本市場(世界3位の広告マーケット)をどうするかを基準に考えると、WPPは電通と組むメリットは確かに大きい。しかしこれは電通さん側から見て、どれだけのメリットがあるかというと、あえて呑みこまれてハッピーになる感じはないだろう...
2013.08.05 22:22ブランドが自身で拡張のロジックをつくることが、プルの接点とプッシュの接点をつなぐことに繋がる プライベートDMPの導入コンサルを依頼される機会が非常に多くなっている。企業がDMPを導入するなかで、トライすべきことのひとつが、自社でブランドごとのリターゲティング拡張のロジックをつくることだ。 DSP事業者のブラックボックスの拡張ロジックを試して、DSPプライヤーを評価してもあまり意味はない。自社ブランドに一定以上の関心を寄せたユーザーに「似た」人とは(どう似ていることが、ブランドに反応する要素なのか)を突き止める必要がある。 これはつまり、プルを獲得した人を分析して、プッシュをターゲティングするマーケティング技術である。 ベムはおそらく日本で初めてのリタゲ拡張の実験を行ったことがあるが、拡張ロジックがブラックボックス状態では全く意味がなく、CP...
2013.08.02 01:14広告反応データというリザルトラーニングDSP/DMPに関わるデータ類の一分野に、広告反応データによるResult Learningがある。どんなクッキーが、どんな掲載面で、またどんなタイミングで配信された広告が良い反応を得たかなどが広告反応データということになる。もちろん変数はこれだけではない。DSPと言うと、配信先クッキーの特定ばかりのように考える向きもあるが、実際には商品カテゴリーやブランドの特徴によって、反応変数は変わる。比較的購買リスクが高く、検討期間もそれなり長い商品カテゴリーでは、クッキーを特定するターゲティングは効果的なはずだが、そうではない商品では、必ずしも配信先クッキーばかりを追いかけるのが広告パフォーマンスを高める手段ではない。もちろんどんな掲載面が良い広告反応を得られ...