昔のテレビを語る その4 「謎の円盤UFO」



 イギリスもののテレビドラマはアメリカとは全く違う独特の雰囲気をもっている。代表選手は「サンダーバード」や「キャプテンスカーレット」などの特撮モノ。人形劇のサンダーバードだが、特撮部分はリアルで迫力があって、そこで実写のドラマにしたのが「謎の円盤UFO」(原題は「UFO」)。
 
 サンダーバードのプロダクションがつくった割には、イギリスのテレビドラマの重苦しいムードたっぷりで面白かった。暗く重苦しいということでは、パトリック・マクグーハン主演の「プリズナーNo.6」というドラマがあって、UFOもこの延長線上にある。
 インターセプターという攻撃機がでてきて、意外と簡単にUFOを撃墜する。オープニングでナポレオンソロのロバート・ヴォーンの吹き替えをやった矢島正明氏の「ムーンベースは月面基地・・・」のナレーションが印象的だった。

 DVDボックスが出ているくらいだから、隠れたファンが結構いると思う。