ピュブリシスのグーグル提携戦略



昨年のアドテクノロジーM&A合戦の中で、広告業界内の話でもあり、ダブルクリックやaQuantive に比べれば話題にはならなかったが、ピュブリシスのDIGITAS買収には注目をしていた。つまりピュブリシスグループはメガエージェンシーグループのなかでも特にインタラクティブを戦略的に、成長ドライバーにしようとしている感がある。そこへ今回のグーグルとの「デジタル広告分野での協力を深める」との提携発表である。


具体的な情報はまだ分かっていないが、ボードメンバーが相互に出るような話もあるらしい。WPPのサー・マーティン・ソレルがグーグルを称して「フレネミー」と呼んで、「短期的な味方、長期的な敵」としたのに対し、ピュブリシスのレビ会長は「短期的な味方でも長期的な敵でもなく、真のパートナーだ」と話している。
世界規模で広告の主導権争いが起こるなかで、合従連衡が始まったといえる。

広告ビジネスに起こる変革の方向性と、対応への考え方については、このブログにはしっかり書いていこうと思う。