いつの間にか「オルタナティブ」と呼ばれている。


 私ベムくらいの年齢だと、大概ティーンエイジャーのころに洋楽に感化される。まだ解散していないころのビートルズから聴き始め、ロックのリスナーとしては、ブリティッシュロックを中心に3大ギタリストもプログレもパンクもニューウェイブも聴いた。いまだにロック史上最高のアルバムはデビッド・ボウイの「ジギー・スターダスト」か、ロキシー・ミュージックの「アヴァロン」だと思っている。

 高校のころは、学校の有志のバンドはどこも大概ディープ・パープル派とレッド・ツェッペリン派があって、(IQは多少ツェッペリン派のほうが高い。)ギター小僧としては、バンドのメンバーがデビッド・ボウイなんかやってくれないので、(でも嫌いじゃないので)パープルも弾いていた。
 これを卒業すると、当時ニューウェイブと呼ばれていたバンドに傾倒した。クラッシュやストラングラーズ、イギー・ポップ、トーキングヘッズ・・・。
 大学の学生バンドでもこんなのばっかりやっていたので、当時既にほぼプロだったクラスメートの親友(今ではドリカムのベース弾き)によくバカにされたが、トーキングヘッズの「リメインライト」を聴いていたら、これはすごいと云ってリスナーとしては認めてくれたことがあった。
 その後、広告代理店に就職して80年代こそ音楽関連の仕事(番組やライブツアー)をしたものの、急速にリアルタイムの音から縁遠くなってしまった。(ちゃんと聴いた最後はU2のヨシュアツリーかな)世の中もうそのように洋楽を有難がらなくなった。

  そうこうしているうちに近年、i-podで昔懐かしいこれらのバンドの曲を聴こうとしたとき、ふと私が好きだったジャンルが「オルタナティブ」と呼ばれていることに気づいた。
 確かにいまさら当時のものをニューウェイブとも呼べないだろうが、オルタナティブって、何?ふたつ目の選択肢ってこと?さっそく検索をかけて見ると、goo辞書では、「1990年代のカウンターカルチャー、音楽スタイルのこと」と書いてある。でも私が聴いていたのは90年代のものじゃない。もっと昔だけど「オルタナティブ」と分類されている。
 そこでウィキペディアで見ると、
「オルタナティブ・ミュージック (alternative music) とは、現在の商業的な音楽や流行音楽とは一線を引き、時代の流れに捕われない普遍的なものを追い求める精神や、前衛的でアンダーグラウンドな精神を持つ音楽シーンのことである。しばしばロックの一ジャンルとして思われがちであるが、厳密にはジャンルではない。」
 と書いてある。ポップミュージックの反対ということか、「そうかこの解説は納得。よし、それなら「オルタナティブ」と呼んでもいいことにしよう。」

 と思っているオジサンはたくさんいると思う。