IBMのレポート「the End of Advertising as we know it」では、2012年の広告業界の4つのシナリオとして、「進化の継続」「オープンエクスチェンジ」「コンシューマチョイス」「アドマーケットプレイス」を上げている。
これは、広告スペースのオープン化の軸と、マーケティングの消費者主導の軸で構成されるマトリックスの4つの象限に整理されている。
第一のシナリオは「進化の継続」として、
ワン・トゥ・メニーのモデルがまだまだ健在であるが、CGMの台頭や新しい効果測定に対応できた結果、ダイレクトマーケティングに費やしていた予算のいい区を、ブランド寄りの広告に配分し直すという未来予測。
第二のシナリオは、「オープンエクスチェンジ」
消費者主導の影響を、あまり受けないで済むため、広告フォーマットが従来とあまり変わらないものの、広告スペースの在庫はオープン化して効率よく既存の代理店を通じて取引されるという観測。
第三のシナリオは、「コンシューマチョイス」
消費者によるマーケティングコントロールが進み、広告フォーマットが今より文脈に沿ったもの、インタラクティブなもの、パーミッションの必要なものへと変容する。
第四は、「アドマーケットプレイス」
消費者はセルフプログラミングの一部として、好みの広告タイプをメディア宣徳し、さらに広告の開発と発信に関与してくる。広告はオープンでダイナミックに売買され、バーチャルで多様な広告主がすべての消費者に広告を届けることが可能になる。新しい消費者の行動はモニターされ、それが広告在庫の競売に反映される。
という観測。
もちろん、第四のシナリオが、今の潮流を踏まえた2012年の広告業界の有り様を示している。
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