買収拒否で株主代表訴訟


 米ヤフーがマイクロソフトの買収提案を拒否したことで、株主代表訴訟を起こされる危機にあると報じられている。アメリカという国は株主利益がまず尊重されるべきという社会なんだと改めて思い知る。

 マイクロソフトの買収提案価格を超える業績なり、成長戦略を打ち出せるのかと株主から問われ、それに即答できないと、インターネット文化がどうのこうのとの問題ではない。当然高く買うところが正義だ。
 株式を公開するということはこういうことだ。

 最近の日本の株価低迷を、構造改革が後退してしまっていることに対する外国資本の失望とあきらめによるものだと談じる論調がでてきた。ブルドックソースの件での裁判所の判断は、まさに今の日本の姿として映る。
 
  確かにMSのヤフー買収というダイナミズムと、徹底した資本の論理を目の当たりにすると、日本の企業経営者のナイーブさが浮き彫りになって見えてしまう。