「日本の広告費」に見る媒体別制作費


 20日発表の電通「日本の広告費」は算定方法を大幅に改定し、算出された市場は改訂前を1兆円以上大きな数字になった。
 注目すべきは、インターネット広告の制作費を算定したことで、これでマス4媒体の制作費と比較することもできるようになった。
 マス4媒体の広告制作費合計は、3,434億円。うち、テレビCM制作費は2,026億円となった。つまりテレビ広告費1兆9,981億円は、媒体費1兆7,955億円と制作費2,026億円ということになる。
 一方インターネット広告は、媒体費4,591億円、制作費1,412億円の合計6,003億円となるわけだ。
 この内訳をもっと知りたいところだ。レポートでは、「バナー広告などの制作費及び企業のホームページのうち商品・サービス、キャンペーン関連の制作費」となっている。
 企業ホームページには媒体費は発生しないが、ここにも金額に換算できる媒体価値が存在する。市場価値を取引額ベースでみると、6003億円だが、マス4媒体とそのメディア価値を本当に比較するなら、ネットはもっと大きいと云えるかもしれない。

 インターネットのマーケティング活動内シェアは実態として相当高くなっている。