ネットをコアにしたクリエイティブ開発のために


 Webを中核にしたキャンペーン構造を提案し、作業していくと、現状でよくぶち当たる現象がある。WebサイトにキャンペーンページやWebコンテンツをつくろうとするときに、コピーを書ける人が少ないのだ。グラフィックの世界だったら、プロダクションには端からコピーライターがいて、打ち合わせに加わってくるが、Webの世界だと、「デザインはしますので、ではコピーをください。」ということが間々ある。
 つまりコンテンツ開発のアプローチ方法をまだまだこれから作らないといけない。そのためにはコンテンツプロデューサーとなる人材の育成だ。育成といってもゼロからできる仕事ではないので、期待しているのは雑誌に携わっていた編集者、ライターの方々に是非Webコンテンツ制作の中核人材として参画してきて欲しいと考える。


 もちろん広告会社やプロダクションのコピーライターも従来どおり主体となる。ただ今までの広告メッセージ開発とちょっと流儀が変わってくる(送り手主導のメッセージ開発は、かなりの程度受け手主導のコンテンツ開発になってくる。)ので、消費者に直接情報を売っていた人たちの技術とノウハウを導入すべきだ。
 雑誌編集者とは、ライフスタイルなどで括られるターゲットプロフィールに対して、その人たちの最も琴線に触れるコンテンツを作り出すことができるプロ中のプロである。雑誌編集畑の人が、ショートムービーやゲームをプロデュースしたりと、従来のメディアにこだわらず、自分たちが相手にしてきたターゲットに対するコンテンツ開発をトータルに、かつマルチメディアに展開することに挑戦していくべきだ。こうした情報の消費者側を常に相手にしてきた人材を中核に据えることも大事になってくる。
 
 そして、従来メディアごとに縦割りになっていたコンテンツ開発のプライヤーたちを横串にして、再編することを誰かが主導しなければばらない。もちろん広告会社はその一番の役割を担うが、有力制作会社、Webサイト開発会社などがいっしょになって挑戦していくべきだと思う。