Prom Queenに見る90秒×80話というコンテンツ


 日本版の製作発表もあってご存知の方も多いだろうが、元ディズニーのCEOマイケル・アイズナーがオンライン通信向けに映像コンテンツ制作スタジオ「VUGURU」を設立し、第一弾プロジェクトとして製作したのが「Prom Queen」だ。
 
 プロムとはアメリカの高校生にとっての一大イベントである卒業記念パーティで、ここでプロムクイーンに選ばれることは女学生の最大の名誉。これを舞台にして様々なキャラクターな登場する。
 アイズナーはこのコンテンツをネット専用として製作し、コカコーラのプロダクトプレイスメントなどを導入し、マイスペースなどで展開した。この90秒×80話というスタイルは、ある意味非常に新しい。1編1編はむしろ短時間であることが、ネット社会でのザッピング型の視聴スタイルにはまりつつ、ユーザーの自己関与性つまり「のめりこみ」を誘発する仕組みになっていると思う。


 最近のTVドラマでも「LOST」のように、従来よりたいへん多くの伏線が張られていて、主題の連続性と必然性にいろんな角度から関わってくる。これはある意味現実はそうなので、擬似体験的な感覚を醸成しているように思う。
 様々な登場人物に、それぞれの背景があって、主たるシナリオ(展開)を動画で、個々の背景がネットならではのインタラクティブなコンテンツで展開すると、ユーザー個々がそれぞれの思い入れを登場人物に感情移入できて、ユーザーの自己関与性を高くするモデルができあがるかもしれない。

 新しい取り組みとしての、こうしたコンテンツスタイルやARGなど、個々のユーザーのマインドシェアをいかに占有するかを目標とするブランデッドコンテンツ開発が注目に値する。