バイイングサイドサーバーと呼ぼう。


このブログでも第三者配信サーバーのことを以前書いた。日本ではこれが普及しないために、ネット広告のパフォーマンスの一部しか評価されていないことにも触れた。

第三者サーバーと呼ぶのは、メディアでも広告主でもない第三者が配信サーバーを提供するのでそう呼ばれる訳だが、技術を提供するのは確かにサードパーティのプレイヤーなのだが、この配信サーバーは何を隠そう「広告主」を代理している。日本語では「第三者配信」というのが定番だが、欧米では「Buying side server」という方がとおりがいい。

広告を買う側が、キャンペーン単位で広告画像配信を自身でコントロールするのが目的だ。

ということで、広告主の皆さんは是非、バイイングサイドサーバーの日本での普及にご協力を願えればと思う。昔に比べれば配信コストも非常に安価になっている。おそらくこの配信コストを払っても余りある価値を得られるはずである。

単に、CPCやクリックベースのCPA把握だけでは、クオリティの高い顧客獲得の測定管理はできない。広告クリエイティブの最適化や、同一ブラウザの顧客化に対するROIオプティマイズには、最終的な流入直前のクリックだけの観測では全く不十分である。

また、企業サイト訪問履歴のあるユーザーへのより手厚い情報投下が今後ネットマーケティングで最もホットな課題になるはずだ。その際、広告の配信対象データベースは広告主側が持つことになる。
その活用のためにもバイイングサイドサーバーが力を発揮する。

これからは「第三者配信サーバー」のことを、業界で「バイイングサイドサーバー」と呼ぶことにしよう。
ご賛同ください。