広告は内需を掘り起こすもの


大幅な景気後退で、広告市場もシュリンクしている。しかし「広告」は国内需要を掘り起こすものであって、これから内需にシフトせざるを得ない日本経済を考えると、「広告の見直し」という考え方がきっと起きる。(起こるはずだ。起こって欲しい。・・・)
  もちろん広告という狭い領域だけでなく、ビジネスモデル、ビジネスプロセス、マーケティングという全領域に関しての見直しである。
 
 そもそも景気後退以前に構造的に起こっている「購買意欲の減退」は、企業のマーケティング力のなさも一因である。しかし、まだまだ消費のチャンスを作り出す余地はたくさんあるのだが、ここまで景気後退するとなると、消費を奨励する国策も別途必要だ。
 広告で食べているメディアも、「金は天下の回り物」なのだから、余裕のある人の消費は、めぐり巡って自分に帰ってくること、本当に価値ある消費とは何かを、もっともっとアピールすべきではないかと思う。

 「広告」がやりっぱなしの経費ではなく、売り上げ獲得のための投資であること、またそう位置づけるために投資対効果をしっかり管理できる仕組みをもつことで、新たなマーケティング施策の上に「需要はつくるものだ」と意識づける「広告の見直し」を図る必要がある。