ブランド力のある企業ほど『ソーシャルメディア』を使え。


 よくソーシャルメディアを使ったマーケティング活動をマスマーケティングに対抗させた図式で捉えるむきがある。また低コストでマーケティング展開ができるのが強みだとする向きもある。全くの間違いではないが、「ソーシャルメディアはマスマーケティングでブランド力を確立してきた、つまり『コミュニケーション資産』がたくさんある企業ほど使わないともったいない。」というべきである。
 簡単な話だが、ブランド力がある企業ないし商品ブランドには放っておいてもネットユーザーがそのブランドに関わるいろんなことを発信してくれる。もちろん悪い評判もあるだろうが、それも含め、「無視されずコメントされる」ということは、培ってきたコミュニケーション資産の反映である。これをブランドに関わるコンテンツとして、理解し、把握することだ。そしてできればこうした発信をしやすくしたり、捕捉することが求められる。
 
 ブランド力とマーケティングコストのない企業は、本当のところは、ソーシャルメディアによるブランドアウェアネスを低コストで獲得したいのだ。またそうしたチャンスは従来よりはるかに増えるだろう。しかしマスメディアによるコミュニケーション力をもつ企業がソーシャルメディアを活用する巧者になると、その相乗効果で新たに得る効果は、前者の比ではないだろう。