2009.06.28 18:09情報取得態度に関わる考察 よく情報過多の現代社会で、「生活者の情報取得態度が自分にとって好ましいものに選択的になる」ということをいうと、みんながみんなそうではないのでは?という意見が出てくる。能動的な情報取得行動をする人と、あくまで受け身の人がいるのではというのだ。もちろん非常に能動的な人と、非常に受動的な人がいる。マスメディアの情報に流されやすい人も相変わらずたくさんいるはずだ。しかし、消費情報そののもが平成8年からの10年間で33倍にもなっていること、検索行動に一定の満足をした経験をある人が大半を占めると、いくら受身でいても、まずすべての情報にスイッチは入らなくなる。情報が多すぎて全部取り込めない。ここから実は受動的な態度でいる人も、気づかないうちに、選択的になっているの...
2009.06.28 17:58洋楽が社会現象だったころ私が社会人になったのは1982年で、まさにマイケル・ジャクソンの「スリラー」が音楽界を席巻していたころだ。80年代後半に「アメリカン・ミュージック・アウォード」などの洋楽番組に関われたのも、マイケル・ジャクソンが単に洋楽ブームにとどまらず、社会現象にまでなっていたからだ。彼が受賞した会のグラミーは(当時TDK提供)は視聴率が10数%にもなった。「We are the World」は確か84年ごろの「アメリカン・ミュージック。アウォード」の授賞式のあとにあのメンバーがそのままスタジオに入って収録されたものだ。そんな価値あるソフトと数字でスポンサーを説得できた訳だ。AMWは5年間スポンサードしていただいて民放で特番化したが、90年代になっていくと洋楽はもう...
2009.06.27 19:22テレビメディアの自覚 このところの政局に関するテレビメディアの論調には少しうんざりするものがある。いわく「政治が軽くなった。云々・・・」。芸能人が司会をして、どう考えてもテレビで何百万人を前にして披瀝する見識があるとは思えないタレントをコメンテーターにして、政治を題材に批評してみせるのだが、そうしたことが政治を軽くしている行為そのものであることに気づいてさえいない。 テレビメディアで論評を加える場合、新聞の記名記事と違って、批判っぽいことを言う、批判的なニュアンスでものを言う、など基本的に見識をもった意見自体がないのに、とりあえず批判的な印象を与えるだけということがあまりに多い。 ほとんどの視聴者は、こうしたテレビの手法に少なからず眉をひそめているところがあるはずだ。とこ...
2009.06.13 21:15アドネットワーク、アドエクスチェンジ、アドマーケットプレイス 日本ではなかなかスパークしないアドネットワークだが、プレミアムネットワークなどリーチを武器にするというより特徴をもったアドネットワーク志向で徐々に増えてきた。特定のカテゴリーのコンテンツをもつWebメディアが連携するのが特徴だ。 アドネットワークはそもそも、第三者配信サーバーを使って各メディアへの配信をしていた広告主に対して、その本来の目的である広告掲載面ではなく、オーディエンスを買ってもらうサービスとして確立したものと言える。 またクリックを買う、アクイジションを買うモデルでは、売り手であるメディアと買い手の広告主をオンライン上で取引を成立させるアドエクスチェンジが成立した。 アドエクスチェンジの運営者が、メディアからCPMで買って、広告主にはC...