2008.03.29 22:17懐かしのロックスターを語る その3 パティ・スミス 最初にパティ・スミスを聴いたのは、NHKFMで渋谷陽一さんがやっていた番組だったような気がする。とにかくインパクトがあった。なにせ曲名が「ロックンロール・ニガー」だったから。「HORSES」というおそらくファーストアルバムは、詩人が詩人のままロックにのせて表現するという私にとっては初めてのアーティストのものだった。 それまで英国一辺倒で聴いていたのが、ニューヨークのロックシーンを再認識したのが、パティ・スミスであり、トーキングヘッズだった。 いわゆるパンクミュージックは、欧米のレコーディングプロデュース技術のレベルの高さから、ちゃんと聴きこめる音源になっていたことは、日本のものと比べると良く分かる。おそらくそのままライブパフォーマンスだったら視聴に...
2008.03.27 23:52企業サイトの動的ページ生成 企業にとってサイト訪問者は大切なお客様であり、ユーザビリティを向上させようとするのは当然の考え方だ。ユーザーに回線速度別にフラッシュ版かHTML版を選んでもらう手法も既に古いやり方になってはしまったが、まずはユーザーがストレスがないようにケアすることは定着した。 さて、アクセスしてくるユーザーごとにサイト表示を最適化する考え方は、進んできている。ネットの優秀なところはアクセス時に瞬時に動的にページ生成が可能なことである。例えば、ブロードバンドかナローバンドかも、わざわざユーザーに選ばせなくても、接続時に小さなファイルを投げて、それが返ってくるスピードでユーザーの回線スピードを読んで回線速度別コンテンツ表示が可能だ行動ターゲティングが広告配信をブラウザ...
2008.03.26 21:54新型サイネージに3Dの期待 デジタルサイネージが従来の看板やポスターと違うのは、オンラインでネットワークできるので表示内容が常時可変であること、もうひとつがインタラクティブな仕掛けや立体視ができる可能性である。 例えば昨年、日立製作所とNTTアイティがメガネをかけなくても立体視が可能な大型モニターを開発した。http://www.ntt-it.co.jp/press/2007/070927/070927idj.html 特段の注目率を獲得する仕掛けとして、3Dというのはかなり期待できる。また商品ブランドや広告表現としての3Dの可能性も大いにある。つまり3Dというだけで非常に注目を集めるだろうことと、今までできなかった画期的な広告表現に期待が広がるところだ。当分、家庭に3Dのモニ...
2008.03.25 21:53欧米のITショッピングカート日本は意外と進まないが、欧米のスーパーマーケットでのIT化はずいぶん進んでいて面白い。清算の無人化や、非接触型カードの活用、ITショッピングカートなど未来型の買い物シーンがそこにある。 世界一の売上企業ウォルマートにも、ショッピングカートにモニター付きのものがあって、売り場の中の位置を認識して、商品ブランドを推奨するCM画像が、まさにショッピング中の客に訴求されるものがあるそうだ。例えば牛乳の売り場近辺に来ると、あるひとつのブランドがモニターで訴求される。リーセンシーの極みだ。 店頭という購買時点のコミュニケーションチャネルに新しい仕掛けを作ろうという試みはいろんなところで行なわれているようだ。ただ設備投資の大きい広告システムは、相当体力がある企業でな...
2008.03.24 20:41NHKオンデマンド 地上波で放送された番組をそのままネット配信することが、4月施行の改正放送法によって認められることになった。これにやはりNHKが一番早く対応する。12月に始まる「NHKオンデマンド」は放送翌日から最大十日間見られる「見逃し視聴」で最大二十番組、アーカイブもので当初千作品を揃えるようだ。 NHKは川口にNHKアーカイブスを設立して、こうしたオンデマンド配信時代をかなり前から想定してきている。 http://www.nhk.or.jp/archives/index.html NHKの番組こそ、アーカイブものとして貴重なものが多い。私も「地球大進化」とかDVDで買うことがある。ただ何でもDVDになっている訳でもなく、録画できないと観たくてもずっと観られない番...
2008.03.23 22:20「人材流動が鍵」の次世代ビジネス 今後の通信と放送の融合、またそれに伴なう広告ビジネスの大変革、こうした変化に一番必要なのは、人が動くことだ。ネットビジネスの文化をもった人が、テレビに行く、またはテレビコンテンツのプロがネットに行く。そもそも人材の流動性の高い米国ではこうしたことが大規模に起こる。よって進化する。 日本では各メディア文化で育った人たちは、依然縦割りに構成されたなかに留まる。次世代に行くには、人の交流が欠かせないが、これには、個々の意識と、人材を融合させて新しい価値を創出しようとする企てが要る。日本の場合、より意識的にこうした努力が必要だ。
2008.03.22 22:27昔のテレビを語る その9 「エイトマン」 私ベムの世代は、物心ついた時分にテレビアニメが始まって、それ以来テレビ番組のなかでも多くのアニメコンテンツと伴に成長してきた。私なんかは社会人になってからでも、仕事としてアニメに関わってきた。大学を出て就職した先は、昔のアニメ番組のエンドロールに社名がクレジットされていた会社だ。 そんななかで、子供のころ一番好きだったのが、「エイトマン」と「スーパージェッター」。特に鮮明に覚えているのが、エイトマンが敵と東京タワーで闘うシーン。他のアニメではもう具体的なシーンをちゃんと覚えているものが少ないが、エイトマンだけはこのシーンをしっかり覚えている。東京タワーが子供心にも未来的な建築物の象徴だった。そういえば私は東京タワーと同い年だ。 エイトマンが吸うタバ...
2008.03.21 22:15新入社員研修 今年も新入社員研修の季節だ。毎年複数コマやっているのだが、広告実務を座学で教えることが実にたいへんだということが、実際講師をやってみて分かる。 それだけ、広告ビジネスは広範囲の知見を要するし、一方で特段の専門性もまた必要となる。最近ではネット広告ビジネスだけでも広範囲になってきた。どう順序立てて教えるのが良いかなど結構難しいものがある。テキストをつくることに至ってはまさに体系化(骨格づくり)であり、日々進化し情報更新するネット広告の世界では難しい作業だ。インターネット広告推進協議会の研修本「インターネット広告の基本実務」は初版のベースの部分をほとんど私が書いたのだが、初めての教科書でもあり、結構たいへんだった。書いてあること自体は大して難しくないが、...
2008.03.20 23:32次世代広告マン養成ギブス その9 新聞広告の広告接触率測定 総合代理店の方には釈迦に説教になるが、改めて新聞広告の広告接触率、注目率に関して整理する。意外にというと怒られるが、新聞に関してはかなりデータが揃っていて、シミュレーションが可能になっている。 新聞に関しては、何階層かの到達指標がある。まずは、販売部数が指標となるビークル到達、それから新聞閲読率、そして接触率として面別接触率と広告接触率がある。 また広告接触率が到達者のうち「確かに見た」、「見たような気がする」の回答者率であるのに対し、トップボックスの「確かに見た」だけの回答者率でみる「広告注目率」という指標がある。これについては各新聞社がHPで開設しているので、よく分かる。下記は読売新聞の新聞広告接触率、注目率の解説ページ。http://adv.y...
2008.03.19 23:13次世代広告マン養成ギブス その8 SMO(ソーシャルメディア・オプティマイゼーション)特に企業(商業的)サイトに求められるソーシャルメディアとしての最適化(SMO)。SMOとは、「リンクされやすくしたり引用されやすくしたりすることによって、ブログやSNSといったソーシャルメディアにおける存在感を高めること」を意味する。オグルヴィパブリックリレーションズのインタラクティブマーケティング担当部長Rohit Bhargava氏がhttp://rohitbhargava.typepad.com/weblog/2006/08/5_rules_of_soci.html5原則を提唱した。その5原則とは以下のとおり。1)Increase your linkability 魅力のあるコンテンツを発信してリンクされやすく2)Make tagging an...
2008.03.18 22:46次世代広告マン養成ギブス その7 「視聴の分散化」 前回テレビ視聴率を個人視聴率換算にしてその低下傾向を示した。しかし、これをもってテレビがダメだという議論をしているわけではない。ただ視聴傾向は確実に変化しており、従来の絶対的パワーに陰りが見えるのも事実だ。2000年にレギュラー番組で平均視聴率が20%以上あった番組は、17番組だったが、2006年には5番組しかない。 ところで、地上波以外のBSやCSの視聴動向はどうだろうか。地上波以外のその他の局ということで、視聴率動向は下記のようになっている。いずれも1997年の視聴率→2006年の視聴率 ( )内は97年を100としたときの2006年の数値世帯 1.8 → 3.6 (200.0)個人全体 0.9 → 1.7 (188.9...
2008.03.17 17:34猫の可愛さは世界共通昨年に引き続き今年も「YouTubeアワード2007」が開催されるようです。全部で12のカテゴリがありそれぞれ6つの候補動画があるのですが、その中の「Adorable(かわいい)」カテゴリにて日本からの動画がノミネートされています。YouTubeアワードにまで猫動画が!11,000程度のコメントもついているのですが、ほとんどが海外からのコメントで、「Cute!」尽くしとなっています。猫の可愛さは世界共通ですか。せっかくなのでぜひとも、「Adorable賞」取ってほしいところですね。